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中年女が、奇腐人な日々を綴ります。
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「しゃばけ」シリーズが面白い!と噂の畠中恵さんの本を読むと決めた時に、まずはと、ネットで大まかにどんな本を出しておられるんだろうなぁ、と調べましたところ、
この本の主人公は、この作者には珍しく「女の子」らしい。
と、知りまして、
「アコギなのかリッパなのか」「ゆめつげ」「百万の手」と、
立て続けに読んでいた自分は当然食指が動いた訳であります。

が、どうやらその情報は誤報でありまして、
「女の子が主人公」という訳ではありませんでした。
残念。

あらすじは
新宿にある「酒場」という店名の酒場の主人と常連が、100円ショップに売っているという「とっても不幸な幸運」と書かれた缶の封を切ると、それをキッカケに何かが起きる。
といった感じ?
序章と終章を省くと、6編の短編で連なり綴られておりましたデス。

感想モロモロは隠しよりドウゾ。
興味のない御方はスルーにてヨロシコ。



女の子が主人公ウフフ。
と、ハズレた期待をして読んだのが悪かったのか、
それともそもそもこの作品自体が好みではなかったのか、
どうにも読後にイマイチ感があったのですが、6つの短編の中で、

世界感にリアリティが無さ過ぎたもの、
大いに感銘を受けたもの、
納得のいかなかったもの、
等など。
無用に色々な感想と、バリエーションを味わえるこの作品に、
良い意味でも悪い意味でも、ただ唸るばかりでした。

話の展開自体、嫌いじゃない流れもあるし、100円ショップで売っているというチープな缶詰の封を開けると予想もしなかった展開に事が転がっていくというネタは、むしろ興味をそそられるんですが、一体何にイマイチ感を感じたのだろうと突き詰めますと、描写がどうにも古臭いというか、80年代な雰囲気の「酒場」であるにもかかわらず、舞台設定は今現在の時代ベースってところに、一番納得できなかったような気がします。
平成じゃなく昭和な感じ。
中学生ののり子ちゃん、絶対にブレザーじゃなくて、セーラー服を着てると思っちゃったもんよー。(実際のところはどっちだったか記憶に無し)

だから一番最初ののり子ちゃんの話などは、どうにもギクシャクとした無理矢理な感じを受けたり、5話目の天野の大学時代は、てっきりバブリーでトレンディーな時代辺りだろうと思っていたら「DVD」という単語が会話に出てきて
ヌナッ!!Σ(゚д゚lll)と、無駄にビックリこいたり(笑)したのだと思われます。

「百万の手」を読んだ時にも感じたのですが、
畠中恵さんという作家さんは、
現代描写が壊滅的にセンス無しなのではなかろうか。

何を今更、と、言われるかもしれませんが。(笑)

ただ、むうぅぅ…と渋い顔で唸るばかりの話の中で、2話目の話はやたらと私好みでした。
4話目の刑事さんの話も可もなく不可もなく。
1番納得できなかったラストの話を除くと、おっさんな世界の描写は、悪くないじゃないですか?と思ってます。
この作家さんの小説は、おっさんモノと、時代物という限定をした方が良いやも知れんのう。
って、なんか偉そうだな自分。(笑)


●○●こんな人にオススメ●○●
※畠中恵さんの本なら、ともかく読んでみたい 御方
※ちょっと変わった古酒場の常連気分をフカンで味わってみたい 御方

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サバク梟
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食う。寝る。遊ぶ。
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ブログ名の「ヲバノフ」の由来は
「ヲバサン」の書く「腐」話って意味でござるよ。
基本的にオカメインコ好きな年甲斐のない人なんですが、けして悪人ではないので、生暖かい目で見守ってやってくだせい。


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