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中年女が、奇腐人な日々を綴ります。
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姿勢を是非に評価したい
「かつて子供だったあなたと、少年少女のための」
と銘うった、
講談社 MYSTERY LAND の作品です。

図書館で意識して探して借りましたよん。
こういうジュヴナイル系は大好物。
その作家の作品を読む足がかりには丁度良い、と思っている次第です。

現に本書の作者「森博嗣」さんは、始めて拝読する作家さん。
話を彩るイラストレーターには、これまた私の大好物の「山田章博」さん。
端麗な絵が、読む意欲をそそりますですよ。

あらすじは
夏休み前に新太は公園で、黒スーツ姿の自称伯爵と出会う。
それ以来、時折出会うようになった伯爵に興味をもつ新太だが、秘密基地を一緒に作った仲間が立て続けに行方不明になり…
てな、感じ。

感想モロモロは隠しよりドウゾ。
興味のない御方はスルーにてヨロシコ。


---------------------

新太くん目線で語られていくのですが、子供目線から見る伯爵の言動その風体の胡乱さと、交わす会話の新太くんの心の声がたまらなく愉快で、物語の旨みの1つとなっていますデス。
チョイ生意気目の新太くんの心の声が、好き嫌いはあるでしょうが、面白い。
(本誌抜粋)
「それで、君は、買収されたのか?」
「売春?」
(…以上)
などの、伯爵と新太くんの会話の妙もコレマタたまりませんでしたよん。

伯爵から新太くんに出される謎かけも適度な難易度で、伯爵自身の正体や、彼の秘書の日本人なのにチャフラフスカさんなど、こまやかな味付けも良い感じ。

全体的にミステリ要素よりもサスペンスな要素が強い話でしたが、この手の話というのは何の感想を書こうとしても、みんなネタバレになってしまいそうなので、思うように書けないなぁとちょっと残念でありますよ。
面白さが少しでも伝わっていればこれ幸いです。

物語の最後、
事件が解決いたしまして、新太の元に伯爵からの手紙が来ます。
その手紙をもってこの物語は終りを迎えるんですが、
その手紙の内容が一番
工エエェェ(゚д゚ノ)ノェェエエ工
という衝撃を受けましたデス。

端々に見える不自然さはコレか、コレだったのかと。
驚いた手前、負け惜しみじみておりますが。(笑)
読後に心地良いどんでん返しを食らった次第デス。

どうやら、この作家さんは最後の最後にサプライズという作風であるらしく、他の作品にも大いに興味が湧いてきたのでした。


●○●こんな人にオススメ●○●
※かつて子供だった自分を思い出してみたい 御方
※軽いミステリものを楽しんでみたい 御方

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サバク梟
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ブログ名の「ヲバノフ」の由来は
「ヲバサン」の書く「腐」話って意味でござるよ。
基本的にオカメインコ好きな年甲斐のない人なんですが、けして悪人ではないので、生暖かい目で見守ってやってくだせい。


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